マイニングリグを構築する際、GPUの選択がリグ構築の予算上も、収益上としても重要となる。選択肢としては、NVIDIA社製のGPUであるGeForceシリーズと、AMD社製のGPUであるRadeonシリーズがある。
NVIDIA社製とAMD社製のGPUで、それぞれマイニングの演算アルゴリズムに得意、不得意が存在する。特にAMD社製のGPUでは、得意な演算アルゴリズムが限られており、今現在ではマイニングにNVIDIA社製のGPUを用いることの方が一般的となっているようだ。
NVIDIA社製 GPU製品
NVIDIA社製のGPUは、GTX10シリーズとして販売されている。しかし、AMAZONや店頭でGTX10シリーズのGPUを購入する際には、MSI、EVGA、玄人志向、ASUS、ZOATEC、GIGABYTEの製品として売られている。NVIDIA社製ではないのか?と疑問に思うかもしれない。
これらのメーカー製のGPUは、NVIDIA社製のGPUコアを使っているが、周辺回路や冷却方法等をオリジナル化して、自社ブランド製品(MSI GTX1080等)として売っているものである。したがって、GPUコアはNVIDIA社製の製品に依存しており、そのため演算能力もNVIDIA社製のGPU能力に依存する所が大きい。各社のGPUで演算能力(ハッシュレート)が異なるという情報も多いのだが、ハード個体に依存するような情報もあり、買ってマイニングしてみないと分からないような所があるようだ。
購入するGPUコアを決めたら(GTX10xxのどれを買うか)、あまりメーカには拘らずに、得価で安く購入出来るGPUを探すようにした方が良いと思う。どのメーカ製のものにするかよりも、GPUの出力を80%程度に下げて消費電力を下げる方がマイニングでは重要となる。GPUの出力を80%程度にしても得られる収益は大きく下がることはなく、一方でGPUの消費電力は下げることが可能である。そのため、利益としてはGPUの出力を下げた方が大きくなる。
AMD社製 GPU製品
AMD社製のGPUは、RX5xxシリーズとして販売されている。こちらも、AMD社製のGPUコアを使用して、周辺回路や冷却方法部分をオリジナル化された製品(ASUS RX580等)が色々なメーカーから販売されている。
AMD社製GPUのマイニングについての記事はこちら。