以下の記事で紹介したが、Radeon系のGPUではEthashというアルゴリズムでマイニングされる通貨で収益が得られやすい。
Ethashでマイニングされる通貨の中にMetaverse ETPという仮想通貨があり、そのマイニングの方法を紹介する。尚、GPU(グラボ)はRadeon系のRX580を使用する。
Metaverse ETP
中国発の仮想通貨で、金や土地などの資産を仮想通貨と結びつけデジタル化し、流動性を高めることを目的としている。イメージしにくいが、資産を移動する際に発生する手間、手数料が、このETPを利用して資産を移動すれば手軽にかつ手数料を抑えることが可能となるようだ。
現時点でのETPの時価総額は、$27.34 M = 約30億円 である。これは、現在仮想通貨の中で最も高い時価総額であるビットコインの約12兆円に対して0.025%程度の規模。将来の価格高騰を期待し、ETPをマイニングすることにした。
Metaverse ETPのマイニング
Metaverse ETPをマイニングすには、ウォレットの作成、マイニングツールの導入が必要となる。
Metaverse ETPウォレット作成
以下リンクからMetaverseのウォレットを作成出来る。いくつか種類があるようだが、ここではLight Walletについて紹介する。
以下トップ画面より、Enter Walletから、必要事項を入力して登録する。
登録してログインすると以下のような画面となる。
ETPの”RECEIVE”をクリックすると、自分のウォレットのアドレスが表示される。このアドレスを、後述するようにマイニングツールのバッチファイルで入金口座に指定すると、マイニングで得られたMetaverseの通貨が入金されていくことになる。
マイニングツール Claymore’s Dual Ethereum AMD+NVIDIA GPU Miner
次にマイニングツールを準備する。
マイニングツールとしてClaymore’s Dual Ethereum AMD+NVIDIA GPU Minerを使用する。以下リンクより、ダウンロードサイト MEGAのリンクを開き、マイニングツールをダウンロードする。
https://bitcointalk.org/index.php?topic=1433925.0
ダウンロードサイト MEGAでは、以下の画像の通り過去のバージョンを含めたClaymore’s Dual Ethereum AMD+NVIDIA GPU Minerをダウンロード出来る。最新バージョンのZIPをダウンロードする。Windowsの場合”Catalyst”の方をダウンロード。セキュリティソフトのブロックを解除が必要となる可能性有り。
ダウンロード後、ZIPを解凍する。解凍したフォルダに、テキストエディタで下に表示している青ボックスの内容を例にバッチファイルを作成し、適当な名前(xxx.bat)で保存する。必ず変更が必要なのは、黄色でハイライトしている箇所で、自分のMetaverseウォレットを入力する必要がある。
“platform 1“を指定すると、RadeonシリーズのGPUのみでマイニングを行うことが出来る。マイニングリグのGPUで、GeForceシリーズのGPUはnicehashで、RadeonシリーズはMetaverseでマイニングするような場合に必要となる指定である。逆にGeForceだけでMetaverseをマイニングしたい場合は、”platform 2″と指定する。”platform”を何も指定しない場合は、Radeon、GeForce両方でマイニングする指定となる。尚、マイニングプールとして“etp.sandpool.org(ETPPool)“を利用する。
“setx”の行は基本的に変更不要である。詳しくは解凍したZIP内の”Readme!!!”を参照して欲しい。
setx GPU_MAX_HEAP_SIZE 100
setx GPU_USE_SYNC_OBJECTS 1
setx GPU_MAX_ALLOC_PERCENT 100
setx GPU_SINGLE_ALLOC_PERCENT 100
EthDcrMiner64.exe -epool stratum+tcp://etp.sandpool.org:8008 -ewal 自分のMetaverseウォレットのアドレス -eworker rig1 -epsw x -ftime 10 -allcoins 1 –platform 1
マイニング開始
作成したバッチファイル(xxx.bat)を実行すると、マイニングが開始される。以下のように稼働していれば成功している。
また、マイニングプール “etp.sandpool.org(ETPPool)” にアクセスし、”Your Stats & Payment History”の所に自分のウォレットを貼り付けて”Lookup”をクリックするとマイニングの収益状態を確認することが可能である。
以下のように稼働していることが表示されていれば、成功である。トータルの収益についても”Total Paid”で確認することが出来る。
詳しくは把握出来ていないが、Immature Balanceがある程度たまると、Pending Balanceの方にETPが移されるようである。また、Pending Balanceが約2.0を超えると、ウォレットに入金され、MetaverceのLight Wallet上でも入金が確認出来るようになる。
以下はLight Walletの表示画面。ETPのAvailableに”etp.sandpool.org(ETPPool)” から入金された金額が表示されることになる。