現在の仮想通貨は、そのほとんどが「投資」による用途で市場形成されている。
一方で、仮想通貨は非投資家であっても「決済」に使われていく可能性を秘めている。近年日本では、様々な決済手段が日常的になっており、現金、クレジットカード、プリペイドカード、おサイフケータイなどで、買い物が出来る。この中に「仮想通貨での決済」が、今後だんだんと増えてくるのではないかと予想している。
現時点で、既に仮想通貨で決済することが可能なお店も存在している。大型の家電量販店であるビッグカメラでは、すでにビットコインで決済が出来るようだ。
仮想通貨が決済手段として日常化した場合の市場規模
経済産業省が公表している情報の中に、「小売業販売を振り返る」という資料があり、平成29年度の小売業の販売額のトータル金額は約142兆円、また卸売業のトータル金額は約313兆円となっている。合わせると450兆円程度となる。
2018年7月時点の仮想通貨全体の市場規模は、約28兆円程度となっている。
通貨 = お金には、商品と同じ価値があるからこそ(日本銀行がそれを担保している)、決済に使用することが出来る。もし、その日本の小売業全体の450兆円が、仮想通貨で決済が行われるとすると、この分は仮想通貨の市場規模を上昇させる可能性があると考える。
また、小売業販売だけでなく、イーサリアムに代表されるスマートコントラクトの仕組みが、世の中にサービスとして提供されるようになると、さらに仮想通貨の市場規模を拡大させることになっていくと考える。
今現在(2018年6月)は、仮想通貨市場全体が下落しているが、投資以外での仮想通貨の活用が、これからどんどん日常化していくと思う。思えば、20年くらい前までは、クレジットカードの決済はそれ程日常的ではなかったが、今日では日常の支払いをカード決済をメインに行っている人も多いのではないだろうか。
仮想通貨でも、同じことが起こっていくれればと思う。それに期待して、日々コツコツマイニングしていきたい。