以下の記事で紹介したが、Radeon系のGPUではEthashというアルゴリズムでマイニングされる通貨で収益が得られやすい。
Ethashでマイニングされる通貨の中にUbiq(UBQ)という仮想通貨があり、そのマイニングの方法を紹介する。尚、GPU(グラボ)はRadeon系のRX580を使用する。
Ubiq(UBQ)とは?
イーサリアムと同様、スマートコントラクトや分散型アプリケーションを構築するためのプラットフォームである。Ubiqのプラットフォーム上で、スマートコントラクトを履行する際の手数料となるのが、通貨としてやり取りされるUbiqであり、マイニングの報酬となる。
正直、この概念はあまり理解出来ていない。色々調べてみてもピンと来ない。
イーサリアムも、Ubiqも、「ブロックチェーン」を使って、中央集権的なサービス、システムを分散化されてより公平で柔軟なものに変えるための仕組み作りの基盤、ということだと思う。
正直、このプラットフォーム上で何か開発してユーザを獲得出来たとして、それはビジネスになり得るのか? そのシステム上の利用者から手数料を取るようなビジネスだと、このプラットフォームが成し遂げたいことと矛盾するようにも思える。
これまで第3者の手を借りて実現されていたようなことが、イーサリアムやUbiqのプラットフォームを使って構築されたシステム上では、全く違った姿でユーザに提供されるということだろう。
もう少し時が立てば、実際にサービスとして登場してくると思うので、それを踏まえてプラットフォーム系の仮想通貨について改めて記事を書きたいと思う。
Ubiq(UBQ)のマイニング
Ubiq(UBQ)をマイニングすには、ウォレットの作成、マイニングツールの導入が必要となる。
Ubiq PYRUSウォレット作成
以下リンクからUbiqのウォレットを作成出来る。いくつか種類があるようだが、ここではPYRUS Walletについて紹介する。
以下トップ画面より、適当なパスワードを入力し、”Create Enter Wallet”をクリックする。
次に、”Keystore”ファイルをダウンロードする。無くさないように保管すること。その後、”I understand. Continue.”をクリック。
“Private Key”が表示される。こちらも無くさなようように管理すること。
次の画面(下)に進むと、ウォレットのアドレスを開示する方法の指定が出来る。ここでは”Private Key”を選択する。
前のステップで表示されていたPrivate Keyを入力し、”Unlock”をクリックする。
そうすると、UBQのウォレットアドレスが表示される。もし次回再度アドレスを確認したい時は、同サイトの”View Wallet Info”から同じく”Private Key”を入力すると、再度UBQのウォレットアドレスを表示することが可能。
このアドレスを、後述するようにマイニングツールのバッチファイルで入金口座に指定すると、マイニングで得られたUbiqの通貨が入金されていくことになる。
マイニングツール Claymore’s Dual Ethereum AMD+NVIDIA GPU Miner
次にマイニングツールを準備する。
マイニングツールとしてClaymore’s Dual Ethereum AMD+NVIDIA GPU Minerを使用する。以下リンクより、ダウンロードサイト MEGAのリンクを開き、マイニングツールをダウンロードする。
https://bitcointalk.org/index.php?topic=1433925.0
ダウンロードサイト MEGAでは、以下の画像の通り過去のバージョンを含めたClaymore’s Dual Ethereum AMD+NVIDIA GPU Minerをダウンロード出来る。最新バージョンのZIPをダウンロードする。Windowsの場合”Catalyst”の方をダウンロード。セキュリティソフトのブロックを解除が必要となる可能性有り。
ダウンロード後、ZIPを解凍する。解凍したフォルダに、テキストエディタで下に表示している青ボックスの内容を例にバッチファイルを作成し、適当な名前(xxx.bat)で保存する。
必ず変更が必要なのは、黄色でハイライトしている箇所で、自分のUbiqのウォレットを入力する必要がある。”platform 1“を指定すると、RadeonシリーズのGPUのみでマイニングを行うことが出来る。マイニングリグのGPUで、GeForceシリーズのGPUはnicehashで、RadeonシリーズはUbiqでマイニングするような場合に必要となる指定である。逆にGeForceだけでマイニングしたい場合は、”platform 2″と指定する。”platform”を何も指定しない場合は、Radeon、GeForce両方でマイニングする指定となる。
尚、マイニングプールとして“UBIQpool” https://ubiqpool.io/を利用する。-eworker、-epsw はこのマイニングプールで状態を確認するときに必要になる設定情報となる。
“setx”の行は基本的に変更不要である。詳しくは解凍したZIP内の”Readme!!!”を参照して欲しい。
setx GPU_MAX_HEAP_SIZE 100
setx GPU_USE_SYNC_OBJECTS 1
setx GPU_MAX_ALLOC_PERCENT 100
setx GPU_SINGLE_ALLOC_PERCENT 100
EthDcrMiner64.exe -epool stratum+tcp://us.ubiqpool.io:8008 -ewal 自分のUbiqのウォレットアドレス -eworker worker -epsw “password” -esm 0 -allpools 1 -allcoins 1 -platform 1
マイニング開始
作成したバッチファイル(xxx.bat)を実行すると、マイニングが開始される。以下のように稼働していれば成功している。”platform 1″を指定したのでRadeon RX 580だけが認識されている。
また、マイニングプール “UBIQpool” https://ubiqpool.io/ にアクセスすることでもマイニングの状態を確認することが出来る。
“Miners”からバッチファイルで指定した自分のUbiqアドレスを入力し、”Lookup”をクリックする。
以下のように稼働していることが表示されていれば、成功である。